それ的なアレ

沖縄でドラムを叩く人、友人やバンドメンバーからはサイコパスと言われている心優しいゴミが描く壮大なゴミブログ

年末は忙しいが、普段も忙しい人というのは社長的なサムシングなのだろうか?

 

皆さんの周りには、やたらと忙しそうにしている、「忙しいアピール」を繰り出すことに余念のない人がいますか? いますね? ウザいですね?



大丈夫です安心して下さい。私の周りにも、たくさんいます。やたらと忙しそうにしている社会人。いつも何かに追われている感のある社会人。





こういう、「忙しいアピールを繰り返してしまう人間」というのは、一体、何を考え、どこに向かっているのか。それが今、とても気になっています。



なぜ気になっているのかというと、何を隠そう自分自身がどこからどう見てもこの忙しいアピールを繰り返す人間以外の何者でもないからです。自分という男性が、やたらと忙しぶっています。我が口癖は、「ここのところバタバタしておりまして」。



つまり、「忙しいアピールを繰り返す人間は一体どこに向かっているのか」、という表題の問いかけは、「自分は一体どこに向かっているのか」と言い換えることが出来ます。気にならないわけがありません。自分の行き先なので。



※ 自分の行き先:マイ・ディスティネイション



さて、「忙しいアピール」を繰り出すことに躍起になり二言目にはバタバタしていると余計なアピールをしてくるこの私なのですが、冷静に振り返ってみると毎日のように寝る前にはドラガリアロストやパワプロのソシャゲをやっていますし、部屋でくつろぎながら熱心にNetflixも見ています。



実態はと言えば、何一つとして追いつめられてはいません。まだ余裕があります。つまり自分の口から出て来る「バタバタしている」というアレはただのハッタリ。サッカーで言うなればシミュレーションなのです。極めて悪質です。



では、他人を欺いてまで忙しさアピールを振りかざして来る自分には、どのような深層心理での欲求があるのでしょうか? まず考えられる可能性の一つは、色々なことを大目に見て欲しい、優しくして欲しい、という欲望でしょう。



今自分は手が回っていないんだ、今とても忙しくて大変な状態にあるんだ、だから色々なことを大目に見てくれ。それを相手に対して、暗に伝えたいのです。そして、「忙しさ」というものを様々な責任を逃れる為の「言い訳」にしたいと思っている。自らのフォルトに対し予防線を張っている。そういう節があります。



例えば、私はやるべきことなどの「納期」を時々、いや度々、いや頻繁に遅延してしまう傾向があるのですが、こういった「納期遅れ」は当然迷惑をかけているものであり、明確に罰せられるべきものであり、責任を追及されるべきものであり、それが原因で一族もろとも皆殺しにされたとしても何ら文句を言えない類いのものです。



そこで、私は普段からバタバタしているフリをすることで、この「納期遅れ」に対して入念に保険をかけています。「ああ、あの人は忙しいから仕方ない」と思ってもらいたい。どうにか責任を逃れたい。罪を軽くしたい。回避したい。許して欲しい。何という愚かな発想なのでしょうか。



※ 愚かな発想:ストゥーピッド・アイデア




そして、この“甘え”に近いタルんだ欲望に加え、「忙しさアピール」にはもう一つ、「自分は忙しくて手が回らない程色々な人に何かを求められている。俺は凄いんだぞ。」とアピールしたい気持ち、これも含まれているように感じられます。



「俺は忙殺される程に色々な仕事をしている。色々な人に色々なことを求められている。凄いだろう。どうだ。」これは、ある種のマウンティングです。



自分の「凄み」を説明するために、「忙しさ」というワケの分からない基準を持ち出したわけです。忙殺されるほどに色々なことをしている俺、皆に求められる俺、ドヤ。このような顕示欲が、明確に自分の中に見て取れます。



特にバンドマンのような非社会的な活動をしていると、人事評価のような客観的物差しが存在しない以上、自分の活動の「凄み」を客観的に人に説明することが難しくなります。暇を持て余していると思われてしまったら最後、プー太郎なんじゃないかと思われてしまいそうです。



そこで、「とにかく色々やっていて忙しい感」を持ち出すことで、婉曲的に凄みをアピールしているわけです。まさに愚の骨頂。出来るビジネスマンであれば、忙殺されている人間だから優れたアウトプットが出せる等とは微塵も思わないでしょう。



むしろ、自らのスケジュールをコントロールすることすら出来ない無能さをマザマザと露呈してきたとしか感じないはずです。意味がないどころか、忙しいアピールは明確に逆効果なのです。



※ 逆効果:ギャク・エフェクト






さて、こう振り返ってみると、やたら忙しさをアピールしたがる自分は、「忙しいから許してくれ」と弱さを出しながら、同時に、「俺は凄いんだぞ」と威嚇し相手をマウントしている、と捉えることが出来ます。



いや、本当に、今大変な状況なんです。色々とミスするかもしれませんが、許して下さい。いや本当に、非常事態でありまして…。…。ふっふっふ。それほどまでに求められてしまう…。俺は…凄い!!!



これは物凄い活動です。弱いフリをしながら、相手に強さを誇示する。言ってしまえば、骨粗しょう症であることを発表しながら喧嘩自慢をしているようなものです。童貞であることを伝えながらセックスの真髄を語っているようなものです。セクハラ反対! というデモを全裸で行っているようなものです。矛盾の怪物。骨粗しょう症のセクハラ童貞。一体自分は、何をやっているんでしょうか。



※ 骨粗しょう症:Bone・show・show・show-time!






とうとう気付きました。この忙しさをアピる活動、とても恥ずかしいので、金輪際やめた方が良い。忙しいアピールは、何も良い結果を生みません。自分の状況に関しては、いついかなる時も、「暇です」と答えるべきなのです。それが正解。



例えばなにか制作物などの納期が2月末にあったとして、気がつけば今の日付は3月2日、担当の方からは、まだですか〜と催促が来ております。



これからその制作物を添付し、そこに「バタバタしており遅れてしまいました……。すみません。」と書いて送ろうと思うはずですが、これは絶対にダメです。忙しいアピールは、言語道断。正解は、「最近、物凄く暇です。一方、提出は遅れました。」と書いて送付すること。



先方からは、「え、忙しいならまだしも、なんで暇なのに遅れたんですか?」と聞かれるでしょう。そしたらもうブチギレるしかない。「うっせえええええ! こっちは、暇なんだよ!!!!!!」



「暇で暇で、朝起きてから寝るまで、ほぼ何もしてねえええんだよ!!! ゴミクソニートの怠惰野郎、朝から晩迄ベッドの上でゴロゴロしてるだけなんだよゴラ分かってんのかァ??!??ァァンア!?!」



「昨日一日で成し遂げた主な活動はと言えば、“まばたき”と“クシャミ”たまに“あくび”くらいなんだよゴゥゥルゥゥウウウアアア!!!!! 俺はなぁぁあ、時間をなぁぁあ、持て余してんだよ!!!!!!!!!!! 腐る程あるぜ!!!時間がな!!!時間がゴミのようだあああ!!ひゅーーー!!!!!」



「それでもなお提出が遅れましたああああっぁぁぁああああっぁっっぁあ☆ウッフ〜ンんんんnペロペロピヨピヨ♡」



これで、万事解決です。ですよね?



※ 逆ギレ:やべーヤツ

 

 

今年最後のブログになるはずなので、自戒などを含め、反省と気持ちの整理などを書きました。

来年もみなさまよろしくお願いいたします。