それ的なアレ

沖縄でドラムを叩く人、友人やバンドメンバーからはサイコパスと言われている心優しいゴミが描く壮大なゴミブログ

ビジネスシーンで活躍する、筋肉というソリューション

 

昨今なにかにつけて筋肉というワードを見かける。

 

デキるビジネスマンが筋トレをしているというのはかねてより耳にしていたが、

たしかにそういったものが主流になりつつあるような気がしている。

 

 

優秀な経営者が仕事の合間を縫ってジムに通い、フンフン言いながらせっせとベンプレをあげている。余りにもその傾向がある。控えめに言っても、ある。



いや、筋トレと仕事に何の関係があるんだよ、と私も思っていたが、社会人をやってみてこれらが明確に関係することを確信した。筋肉によって何が得られるのか。まずは「交渉力」だ。

 

 

例えば取引先との交渉の時、こちらの要求している金額よりもだいぶ安くで取引先が提示してくる。

取引先は頑なにこの値段から動かさない方針、なんならもう少し下げてやろうとも目論んでいる。

そこでムキムキなあなたが登場!

 

 

ムキムキのレベルがどれほどかと言うと、余りに発達した三角筋により、ドアに両肩がつかえてしまいスムーズに部屋に入れない程だ。

「失礼」。あなたは、そう言って身を屈めて部屋に入って来る。

そう戸愚呂弟なのだ完全に、

 

 

怪物を前に目が点になっている取引先。あなたは信じられない程に発達した筋肉を見せびらかしながら悠然とストレッチをし、事務の女の子が持って来たお茶のグラスを秒で木っ端微塵に握り潰してから言う。

 

「先程のこちらの提示額…あれは挨拶みたいなものだ。」そう言い放ち、提示額の倍額を再提示、その時にシャツを着ていたら筋肉で引き裂こう、もし全裸であるならば胸筋を凄まじい勢いで動かそう。

取引先は「アアアアアアアありがとうございまひゅーーーーーーーーーーーー!!!!そそそそそそその金額でぇえええええやりまひゅーーーーーー」と失禁しながら快く取引することだろう。

 

 

常軌を逸したムキムキを前にして、取引先の「決意」や強い「意志」などは、何の意味も為さない。筋肉はその存在だけでオスとしての優位を示し、相手を圧倒し、交渉を優位に持っていく力がある。筋肉を用いたハッタリの交渉、筋肉交渉。これは確実に成り立つ。

 

 

そして、筋肉の利点はこの「見せかけ」だけに留まらない。

筋肉は見せ物としての効果以外にも、ビジネスシーンにおいての実用的な側面も兼ね備えている。恐ろしい程の筋肉。そこから生み出される無限のパワー。



その筋肉をビジネスシーンで躊躇無く解き放ち、その筋肉で相手を全力でブン殴ると一体何がどうなるか、皆さんはご存知だろうか? 

 

 

 

 

 

 

ブン殴られた方は、「死ぬほど痛い」のだ。

 

 

 

 

例えば、あなたが、ある企業に勤めるムキムキだとしよう。

あなたのムキムキがどのくらいのムキムキかと言うと、恐ろしいほどのムキムキだ。

あなたの会社が何かしらミスをしたとしよう、取引先の会社からクレームが入っている。

そこであなたという筋肉の化身は、先方に呼び出された。



会議室に入って来たのは、取引先のひょろ長いモヤシ系担当者。

モヤシは、ここぞとばかりに弊社のミスに対してクレームを並べてくる。「御社のミスでですね、弊社の…ごにょごにょ」

 

 

 

そんなごにょごにょと文句を並べてくるモヤシを前にしてあなたという筋肉だるまは何も言わずにゆっくりと立ち上がって悠然と接近し、

「フン」と言って力任せに相手をブン殴る。モヤシが2mほど吹っ飛ぶ。



モヤシは、顔面を殴られた痛みに恐れ戦いて震え上がり、のたうち回って言うだろう。「お、っおおおおお、お御社商品のみみみみ、ミスの件ですが、ああああ、ああ、あ、あれは、こ、こここここ、こちらのフォォォルトでええええすっすすすすすす!!!!」

 

 

もしあなたが転職を考え、面接などをしているムキムキだとしよう。

ここまで読んだムキムキだ、もう僕が何を言おうとしているか筋肉で伝わっているはず、

そう、面接官に「長所は?」などと聞かれた際には、「フン」と言ってワンパンをキメてやろう。

 

面接官はこれまでの人生で受けたことのない衝撃を前に軽く4mは吹っ飛び、血を流して倒れ込み、頬を抑えながらこちらを見るが、顎の骨が折れてしまっているために上手く話せない。

そこですかさず筋肉スマイルをし、「どうですかな?僕の長所は」確実に内定

 

 

 

あらゆるシーンにおいて、筋肉から放たれる暴力が火を噴くことは間違いない。

そこは課題解決型のグループディスカッション。お題は、「若者の投票率をあげる方法を考えよ」。

 

 

メンバーの内、あなた以外の5人は全員、「若者を政治に興味を持たせるべき」ということで一致しているが、ムキムキのあなただけは「シンプルに強制するのみ」と言う。意見が別れてしまった。

 

 

5人のうち最も頭のキレる人間が、とうとうとロジックを詰めてくる。

ロジックに次ぐロジック。次々と論拠を示し、ムキムキのあなたを追い詰めてくる。

 

自分でも話していて何を言っているのか分からなくなってきている。そして自分の意見に矛盾が生じている事に気がつく、そこで目を閉じ、ゆっくりと無言で立ち上がって服を脱ぎ、悠然と接近して「フン」と言いながらマルタのように太い腕を振り回してロジック人間をシンプルにブン殴る。

 

 

 

その拳の威力はと言うと4トントラックが時速140kmで突っ込んで来た際のパワーに等しい。ロジック人間はその恐るべし力学的エネルギーを前になす術なく、律儀なまでに力学的法則に従って緩い放物線を描きながら8m近く吹っ飛んだ挙げ句、血を流しながら壁にメリこんで意識を失う。

 

残りの4人は絶句し、恐怖に怯えながら言うだろう。「セ、選挙率あげるには、きょ、きょ、強制するしかないですよね」「あ、あ、ああ、ぼぼぼ、ぼくもそそそう思ってました」「わわ、わわわたしもははは始めからそそそう思ってました」

あなたは筋肉議論において筋肉勝利を納め、筋肉ガッツポーズをし、グループ筋肉ディスカッションを筋肉リードした筋肉過程が認められて筋肉内定を勝ち取り、筋肉家路を急ぎながら筋肉スマイルを浮かべる。

 

ビジネスだ、社会だ、未来だ、何だと語ってる奴ら。ぬうぬうと訓示を垂れてる奴ら。ごちゃごちゃウルせぇ。表に出ろ。全員右ストレートでぶっ飛ばす。ワンパン。

 

 

そう、筋肉とは最強のビジネス力なのだ。

そのビジネス力を以てすれば、経団連会長の演説の最中に突然壇上に上がり一瞬でワンパン。世界の未来を語り始めたイーロンマスクの胸ぐらを掴みワンパン。慈善事業に巨額の資金を寄付するザッカーバーグの有難い説法を大人しく聞いていると思いきや突然接近してワンパン。

 

 

 

あらゆる、全ての名だたるビジネスマン達を前にして、臆することなく、無慈悲のワンパン祭り。誰も太刀打ち出来ない、最強のビジネスマン。

 

 

なにを師走に書いてるんだろう、筋トレしよう。

 

 

 

まぁ今日はこんな感じです。