それ的なアレ

沖縄でドラムを叩く人、友人やバンドメンバーからはサイコパスと言われている心優しいゴミが描く壮大なゴミブログ

一緒に飲み会で「桃園の誓い」をしませんか?

昔、友人が飲み会の乾杯のタイミングで「我ら、生まれた時は違えども、死すべき時は同じなり~!」とやりだした。
「あ、これいいな」と思った僕は、それ以来積極的にパクろうと思い、乾杯のタイミングでこれを言うことにしている。
しかしなかなかこのタイミングに出会うことは少ないし、いざ来ても忘れていたりする。

「何の話?」と思った人も中にはいるだろう。『三国志』の話である。

 

この言葉は三国志の登場人物である劉備、関羽、張飛の3人が義兄弟になった時のものだ。「あたいらは生まれた場所も時間も違うけど、死ぬ時は同じ時に同じ場所で死のうや」という3人の誓いの言葉である。「桃園の誓い」と聞けば「ああ、あれか」とピンとくる人もいるだろう。

 

同級生や、年上の多い集まりでこれをやると「ほう、三国志ですか…」などと盛り上がるのだけど、若い人たち、特に女性がいる場所でこれをやると「しらける卍」みたいな顔をされる。だから、読んでください。三国志を。。僕は乾杯のタイミングでみんなと「桃園の誓い」をやりたいのである。

ちなみにここで言う三国志は横山光輝先生の三国志のことです。

唐突に「三国志」を「読め」と言ったところで、

「何を言ってるんだこのくされメガネは?」くらいにしか思わないのだろうけど、貴方が女性であれ若い世代であれ、三国志を読んだことがないのであれば、ぜひ一度、試しにSNSで「マンガの三国志って、あれ面白いの?」とつぶやいてほしい。

そうすると「ジャーン! ジャーン!」とドラが鳴り響き、埋伏していた「三国志勢」が一斉に立ち上がって「マジで読むべきっすよ」「あれは名作です」「キングダム好きなら是非!」「孔明の罠だ!」などと猛射してくるはずである。

三国志が好きな人はどこにでもいる。しかし「それがし、三国志が大好きでございます!」と激しくアピールする人はあんまり見ない。「ジョジョ立ち」を写真にあげている人は居ても、「長坂橋の張飛の仁王立ち」や「温州蜜柑でございます」などを写真にしている人を見たことがない。

 

というか三国志と聞くと、三国無双が出てくる人がいるだろう。
もちろんあれも面白いんだけど、三国志を読んでいると面白さがより増すので、是非。

 

三国志は古い名作であり、あらゆる人に読みつがれ、もはや社会の骨肉と化している。いわば古典と呼ばれるしろものかもしれない。
なので「今さら言うまでもないよね」という域にまで達しているのが三国志なのである。普段アピールしていないあの人だって三国志勢だし、三国志勢は目には見えないだけで本当にどこにでもいる。

三国志勢は時に公務員、時にサラリーマン、時に経営者に化けて社会に溶け込んでいるのだけど、ひとたび「ジャーン! ジャーン!」とドラが鳴り響くと一斉にスーツを脱ぎ捨て、甲冑に着替えて虎牢関にて武勇を見せるのである。

もう一度言おう。三国志勢は、目に見えないだけでどこにでもいる。社会の骨肉と化している。もし貴方がこの作品を読んだことがないのであれば読んでほしい。そして三国志勢の仲間入りをしてほしいのだ。
貴方の心の国が蜀なのか義なのか呉なのか、そこは自由だが、
僕は飲み会の席で「桃園の誓い」をやりたいのである。


ちなみに僕は 張遼が大好きです。
合肥での 張遼はしびれる本当に、