それ的なアレ

沖縄でドラムを叩く人、友人やバンドメンバーからはサイコパスと言われている心優しいゴミが描く壮大なゴミブログ

バレンタインチョコをもらうために今から心がけること

バレンタイン、そう2/14にくるあの日のことです。
2/14に来る日のことを、半年以上前にするのは頭がおかしいと思うだろうか?

そんなことはない、そんなに甘っちょろい話じゃないのだ。
むしろ今からしっかりと準備することが、バレンタイン戦争に勝利するため
必要なのだ。


学校で、バイト先で、職場で。バレンタインデーにチョコレートをたくさん貰うには、一体どうすれば良いのでしょうか。

一度でいいから両手に抱えきれないほどのチョコレートを携え、「こんなに食えないわああああ〜」と言いながら悠然と帰路につき、肩で風を切って闊歩しながらこれ見よがしに男友達の前を通ってみたい。

 

溢れんばかりのチョコレートの山を見て「お、お前凄いな……」と言ってくる男友達に対し、「いやあ〜、こんなのギリチョコだよ、ギリチョコ。付き合いで貰ってるだけだよ。」と言いつつ全身から満足気な空気を解き放ち、そのまま、そっと男友達に嫌われてみたい。一度でいいから、そんな圧倒的な勝ち組になってみたい。



そんな風に思ったことはありませんか?



チョコレートに埋もれて死にかける為には、一体全体バレンタインデーに向けて何をすればいいのか。


ここからは僕の過去の反省から立てた仮説、いや妄想ベースではありますが、まずはチョコレートを「欲しがる」フェーズを導入する必要があるのではないかと思います。


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チョコレートを欲しがってるのかどうか分からない男性には、女性もチョコレートを渡しにくいですよね? もう女性が実際どう思っているのかはこの際関係なく「少なくとも自分はチョコレートを欲しいと思っている」ということを力強く宣言する。まずは、その努力が大切です。2月の初旬あたりからそれとなくチョコレートを欲している旨を周りに吹き込むべきでしょう。

学校や職場で、不自然なほどの大声で独り言を呟くのがいいと思います。「いや〜最近糖質が足りてないんだよなああ」



「ああ〜甘いもの食べたいなあ」「ああああ〜、甘いうえに、黒いもの食べたいなあ」「そおいえば、最近、カカオマスダイエット始めたんだよなあ。カカオマスを原料とした食製品落ちてないかなあ」



すると、周囲の女性の脳裏には貴方の不自然な独り言が刷り込まれていき、それが蓄積することでサブリミナル効果が現れ始めます。チョコレートを見るたび貴方を連想するようになるのです。「あれ……? チョコレートって、黒くて甘い……あ、そういえばあの人……」「あら……? チョコレートって、カカオマスを原料とした食製品……あ、そういえばあの人……」

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これにて第一フェーズは完了です。しかし、周囲の女性達が脳内でチョコレートと貴方を関連づけたからといって、油断してはいけません。それだけでチョコレートが貰えるほど、バレンタインデーという戦場は甘くないのです。

女性が貴方のことを好いているならまだしも、そうでない状況であれば、まだ貴方の為にチョコレートを買うまでには至っていません。「チョコレートをあの人に渡したい」と、女性から思ってもらう必要があるのです。



とはいえ、突然女性に愛してもらうのが難しい以上、ここは「チョコレートを渡すことで、何か物理的なメリットを得られる」と判断してもらうことが大切です。だから「この人はチョコレートの対価に、何か物凄いものをホワイトデーに返してくれるんじゃないだろうか」という印象を、女性達の脳裏に刷り込むことにしましょう。

 

なお、ここでも手法は独り言。大声で独り言をボヤき、彼女達にとっては驚異的となるインセンティブをちらつかせます。「去年のホワイトデーは大変だったなああ〜。確か、手作りチョコレートのお返しとして手作り摩天楼を建設して、女性達に配布したんだよなあ。摩天楼、喜んでくれたかなあ」



「いやああ〜ホワイトデーの為に今年も国から数兆円規模の予算取り付けるの、面倒くさいなあ」「今年はお返しとして優良企業の“株”を配ろうかなあ。ただ、自分のホワイトデーの買い物が株式市場に影響を与えてしまわないか心配だなあ」「あなたのホワイトデーのお返しだけで生計を立てていますと言っていたあの女性、元気かなあ」

 

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ここまでくれば、周りの女性達は相当高いモチベーションでチョコレートを渡そうと思っているはずです。間違い無く、それなりに魂のこもったチョコレートを携えて2月14日を迎えることでしょう。あとは、当日の立ち居振る舞いのみ。



当日は、チョコレート欲しさ故に挙動不審になってはいけません。チョコレートは当然貰えるものと考え、堂々と、王者の風格すら漂わせながら学校や職場に出向きましょう。正装の領域を逸脱した、ド派手なタキシードを身に纏い、シャンと胸を張ってドヤ顔で歩きます。胸は恐ろしいほど張ってください。鳩胸です。



また、チョコレートを直接手渡すのには抵抗があるという女性もいるかもしれません。そのようなシャイで内気な方のため、ドデカい郵便ポストのようなものを持参して、自分の席の前に鎮座させておきましょう。

チョコレートはこちら、と書かれた不自然なポスト。入り口は郵便ポスト同様「小型」と「大型」に分かれており、サイズに応じてチョコレートが投函できる仕様となっています。



なお、ここは「小型」「大型」ではなく、ゴミ箱同様「燃えるチョコレート」と「燃えないチョコレート」としても大丈夫です。チョコレートは基本的に燃えるはずなので、燃えないチョコレートを作ってきた女性は相当な技術の持ち主です。科学者です。



いずれにしても、当日はドデカイ郵便ポストと信じられないサイズの風呂敷を携え、自分の席で胡座をかきながら周囲の女性を睨みつけることにしましょう。そして女性と目が合うたびに大声で「shall we dance!?」。その際も、王者の風格だけは忘れないようにしましょう。





これでシミュレーションは完璧ですね。これで次に来るバレンタインは、学校でもバイト先でも職場でも、不自然なまでに大量のチョコを携えられるはずです。