それ的なアレ

沖縄でドラムを叩く人、友人やバンドメンバーからはサイコパスと言われている心優しいゴミが描く壮大なゴミブログ

HUNTERXHUNTERの新刊に、手を出せてはいない

ハンターハンターという書物が日本の数ある書物の中で、一際輝きを放ち、崇高な作品であり、それが他に類を見ない程に恐ろしく含蓄の詰まった奇跡の書物であるということは、もはや議論の余地がない。

 

 

人間の生き方、物事の捉え方、こんなにも多くのことを伝えてくれる書物はあったであろうか、他に見当たらない。

中学、高校、大学という時間をかけ、何度も読み返し、一時はセリフなどを丸暗記していたこともあっただろう。完全にメモリの無駄遣いである。

 

 

 

最初読んだのが中学校一年生のころ、悪役好き、厨二病まっしぐらな精神状態の僕は、ヒソカがぶっ刺さった。一人でトランプ投げを行ったり、トランプタワーをおもむろに積み上げて、崩し、ゾクゾクしてみたり、水見式をやって、水が甘い!?とかいう茶番もしたものである。

 

 

 

もちろん今でもマイ・フェイバリットキャラクターはヒソカであるが、読み返すうちに、レオリオやノブナガなどのヒゲキャラクターが好きになってくる。そこからゲンスルー、バショウ、ゴレイヌなどの時代が来る。

キメラアント編では多くのキャラが好きだが、一時期取り憑かれたようにウェルフィンが好きだった時代があり、顔をくしゃくしゃにしながら「コ、コムギ……」とつぶやく病気にかかったこともある。

 

 

 

 

しかし近年、謎の博愛精神がついたのか、大人として熟成されてきたのか、みんな好き!に変わってきたのである。

 

 

 

これはPerfumeを語るときを同じで、のっちが好き、かしゆかが好き、ゴレイヌが好きと話すのはまだまだであり、本当にPerfumeが好きな人は、Perfumeが好き!と言い切るものである。

 

 

 

 

感謝の一万回読み返しではないが、読み返すことで、誰が好きとかではなく、HUNTERXHUNTERが好きという答えに行き着き、音を置き去りにしたのである。

好きなキャラなんですか?という質問に、したり顔をしながら「スクワラ」と答えるやつは、まだまだなんだと痛感した。

 

 

ジャンプでの連載ではなく、単行本で読んでいる僕にとって、自らの人生に潜むリスクというものは、職や金、信頼を失うということではなく、連載勢との何気ない会話からのネタバレである。

 

 

会話中に、暗黒大陸というものが聞こえようものなら、すぐさま四次元マンションに逃げ込み、水を呑み、一呼吸置いて精神を整え、家に帰るであろう。

 

 

仕事というものは、言わばHUNTERXHUNTERの新刊が出るまでの暇つぶしというものでしかない、

 

 

HUNTERXHUNTERといえば、回収しきれないであろう伏線や、

雑に死んだゴトー、そしてなにより「連載が不定期」などが魅力であろう、いつ始まって、いつ終わるのか、もはや人生の縮図のようなものである。

 

 

 

27巻あたりから、もしかしたらこの一冊がHUNTERXHUNTERのラストかもしれない、そう思うようになった僕は、最新刊を骨の髄まで味わうよう心がけてきている。

そして味わい尽くすために、発売をしてもすぐ最新刊を読まない事にしている。

 

 

 

 

直前のストーリー、興奮などを最大限に保った状態で最新刊へ赴く、

そう、助走をつけてHUNTERXHUNTERの最新刊へ飛び込むのだ。

 

 

 

連載が不定期ということは、単行本の発売が遅れる。

それまでのストーリーはもちろん、モチベーションを保つことが難しくなってくる、だからこその「助走」なのだ。

 

この助走期間を設けることにより、一層HUNTERXHUNTERをベストなコンディションで挑めるようになった。

そしてこの助走は年々距離が必要になってきたのである。

 

 

最初は最新刊から2~3巻前に戻る程度だったものが、5巻、10巻と伸びてきており、終いにはハンター試験のあたりから助走し始めた。

そうどう考えても戻り過ぎなのである。

 

 

 

 

いくら暗黒大陸をベストなコンディションで挑みたいからと言っても、ステーキ定食を弱火でじっくりとオーダーする場面や、サトツさんが階段をすごい勢いで登る描写などは不必要ではなかろうか、

そのままヌメーレ湿原に突入し、ヒソカが大暴れする話などは、

ビヨンド=ネテロなどとは何一つ関係のない話である。

助走とかこつけて、長距離走の始まりである。

 

 

しかし、もはや僕の助走を止められない、助走の化身となった僕は、最新刊を最高に楽しむために、あの伝説の書物を手に取った。

お気づきの方もいるかも知れない、そう「幽遊白書」だ。

 

 

 

HUNTERXHUNTERという聖書の全身である伝説の書物、幽遊白書を読むことにより、ベストコンデションで受け入れる内面的な素地を醸成され、圧倒的に優れたメンタリティを以てHUNTERXHUNTERの1巻に突入、史上最高の快楽に包まれながら最新刊へと足を踏み入れる事ができる。

 

 

脳内からは、ありとあらゆる快楽物質、脳内麻薬が放出され、白目をむきながら、口からはヨダレが垂れ流され、耳から謎の液体が垂れていることであろう。もはや漫画を読む人間の姿からはかけ離れいるであろう。

 

 

最新刊よもうしばし待っていてほしい、今僕は戸愚呂というムッキムキの男が、フルパワー、100%中の100%ぉぉおおお!と言いながら指弾をぶっ放し、斜めに傾いているところだ。

安心しろ幽助が勝つから、

 

 

 

その後、仙水とかいうハイパーイケメンが二次元論に疑問を投げかけ、圧倒的な存在感を残した後、雷禅、黄泉といったハイパー強キャラが出てきたかと思えば、

魔界整体師時雨という、オペ代に人生の一部を要求するというハチャメチャなビジネスモデルを引っさげた医者が登場し、飛影と相打ちに終わる。

ここで、「相打ちか、悪くない」という飛影の名言が飛び出るので注目だ。

 

 

その後浦飯幽助はゴンという少年に転生するが、やがて彼はゴンさんという化物になり、凄まじいほど髪が伸びてネフェルピトーの顔を爆発四散させる犯罪者になる。

 

 

他にもそりゃあ悪手だろアリンコぉ!とかいう正拳突きの化け物が出てきたり、顔にトゲを刺して整形してる重度のブラコン野郎が出てきたり、ものすごい速度の手刀を見逃さない人が出てきたりと楽しみが尽きない、

 

 

だから待っていてくれ最新刊、もうすぐ、もうすぐ君に会えるよ。

だから、僕の前でしれっとネタバレしないでくれ、俳句書いて燃やすことになってしまう、

 

 

 

 

 

 

そしてこの助走で気がついた。

僕はもう一つの神聖なる書物を、

 

 

 

 

 

 

戸愚呂とか言ってる場合ではない、今すぐに読まなければならない、

 

 

 

 

 

 

そう、レベルEを!!

 

 

 

 

すまない、君と会えるのはもう少し掛かりそうだ。

でも絶対迎えに行くからね!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

まぁ今日はこんな感じです。