それ的なアレ

沖縄でドラムを叩く人、友人やバンドメンバーからはサイコパスと言われている心優しいゴミが描く壮大なゴミブログ

自由作文

国語から、現代文という名前に変わり、少しだけ文章が難しくなり、

昔の日本の文章や文学、詩、中国の漢文など、そういったものを学校で学び始めた中学校時代、

 

僕は得意とまではいかなかったが、それなりの成績を残し、本を読むのが好きになった。

ただ、嫌いだったのは、その時の先生がドワーフのような見た目で、

毎日酸っぱいオイニーを撒き散らして授業をしていたことだった。

しかもこのドワーフは面白くもなく、この頃から、デブを毛嫌いし始めたのかもしれない。

 

なのでお酢の匂いをかぐとそのドワーフと、現文の時間を思い出すのだ。

俗に言う「プルースト効果」というやつだ。

香りを嗅ぐ事により、その時の記憶や感情が蘇るというなんともロマンチックなものなのだが、思い出せるのが酸っぱい匂いのドワーフという始末、

なんともしょっぱく、切ない気持ちにさせられる。

 

 

そんなビネガードワーフの話ではなく、そこでやった「自由作文」というのがとても印象に残っている。

 

そのものになりきって自由に書いて良いという。

びっくりするぐるらいアバウトなテイストなのだが、

例えば、キリンやショベルカー、バラの花、バスケットボールなどになり、

その特徴、心情を自分なりに表現するという課題だった。

 

クラスメイトはみなしっかりと考え抜き、自分が書きやすい題材を引っ張り、しっかりと結果を残す。

やはり、無機物よりは有機物のほうが書きやすいとみな判断し、好きな動物のことを書くのがほとんどだった。

中には厨二病を患っている女子が、独自の世界観をかもしだし、教室自体を独特な雰囲気で包み込むということもあった。

その子が、「2ちゃんねるって知ってる……?wwぐふゅw」と話しかけてきた事もあったがこれはまた別の機会に書こうと思う。

 

みなそれぞれそれなりに仕上げて書いてきていたのである。

ここで僕はなぜか謎の頑張りを見せ、その対象物を徹底的に調べ上げ、

ちょっとした文献も読み、調べ上げた。

そして小難しいことは言わず、ポップな文体に仕立て上げ、老若男女誰でも読みやすい文章にすることを心がけた。

 

 

内容は「僕はゴキブリ」という内容だった。

 

 

別にゴキブリが大好きだったわけではない、むしろ嫌いな分類に入るであろう。

いろんな別称がある。Gと呼ぶ人もいれば、あずにゃんと呼ぶ地域もあるだろう。

ちなみに僕個人はホームステイと呼んでいる。

ホームステイと呼ぶと、全国の交換留学生に謝れ!!と謎の勢力に潰されかねないが、そこはめげずにホームステイを使っていこう。

このブログを読んでいる稀有な方々は、ぜひ使ってほしい、

Twitterでゴキブリの事をホームステイとつぶやいたら、いいね、RTしますきっと

 

ゴキブリの身体的な特徴、速度、歴史、などをシンプルに書きなぐり、

文体も小学校の読書感想文のようなテイストで作り、

老若男女だれもが読みやすい、そんな作文が出来上がった。

 

そこで知ったのは、ゴキブリが長い歴史を生き抜き、あのフォルム、進化をしきった状態だという事、DNAに飛行できるというのは組み込まれていないということ、世界一速い陸上生物はゴキブリだということ、載っている。

 

これを知った時、僕は、ゴキブリ強くね?というか、歴史長くね?大先輩じゃん!

となった。

 

そうなってからは、恐怖はなくなり、尊敬の眼差しで彼を見るようになった。

見かけては、「ゴキブリ先輩お疲れ様です!今日も黒光りっすね!またあのギネスな速度で走り去る姿またみたいっす!!」という感じで挨拶していた。

この頃からだろうか、あいつは頭がおかしい、前世は犯罪者だ。などと言われるようになったのは……

 

そうだからか、なにも恐怖を感じないのだ。

むしろ敬意を持っている。

見かけたら敬意をもって叩き潰している。

飛んできてもはたき落とし叩き潰す。

 

その姿を見た友人は、「現代に生まれた鬼神」と言っていた。

 

ちがうちがう、作文の話だ。

 

その作文がなにを間違ったのか、評価が高く、先生たちの間でも何故か話題になり

現代風にいえば、バズったというやつだった。

なぜか、校長先生にも、「君の書いたゴキブリのやつね、あれ、とっても良かったよ」

と言われ、内心こいつら頭湧いてんのか?とも思ったが、そこで気がついたのだ。

 

 

これは僕がすごいんじゃない、ゴキブリ先輩がすごいんだ。と

 

 

僕が書いた文章ではなく、ゴキブリ先輩の有り余るポテンシャル、魅力、テカリ

それらでただ僕がたまたま担ぎ上げられただけなのだと、

 

 

なんと大きな先輩であろうか、あの大きさで、なんと器が大きいことだろうか……

 

 

 

 

それに気がついて以来、僕はゴキブリを親の仇のように叩きつぶすのであった。

そこに慈悲はない、アイツらも本気だ。こっちも全力で相手しなければ、失礼なのだ。

 

 

 

まぁ今日はこんな感じです。