顔面偏差値という恐ろしい壁
偏差値、
この言葉を聞くと予備校に通っていた時代を思い出す。
人生の中で一番、試験のための勉強をした時代ではないだろうか、
予備校の中には仲の良い奴らも多く、勉強も楽しく、素晴らしい日々だったようにも感じる。
しかし受験が近づくにつれ、空気もピリリとしたものに変わり、
浪人生を見つけては、死神だ!!死神が来たぞ!!と、誰かを下に見たりしていないと自分の精神を保てない奴も出てくる。
みな、目が血走り、いつでも赤本で殴り殺せるんだぞと言わんばかりのオーラを放ち、
成績の良い同じ志望校のやつを一人づつ抹殺すれば、自分は受かるのではないか…
そうつぶやく友人もなかにはいた。
しかし、偏差値というものは、勉強して、それなりにしっかりと対策をとれば、必然的に上がるのだ。
RPGのレベル上げのようなもので、敵を倒せばレベルが上って、より強靭な技を繰り出せるようになるものなのだ。
そう、僕はずっと思っていた。
偏差値とつく言葉は、高い壁だが努力すれば乗り越えられるものだと、思っていたのだ。
しかし現実は厳しい、あぁ無情である。
世の中には「顔面偏差値」という、最初のキャラメイクで決まる特殊スキルが存在するのだ。
これを強く感じたのは、東京の某私立大学を受験した時だ。
見渡す限り、美男美女、なんだ?モデルのオーディション会場と間違えたのか?
そう錯覚するほどに、美男美女ばかりだった。
イケメンの圧に殺されそうになりながら、試験を受け、美人のなぞのいい匂いに心が何度も惑わされそうになりながら、試験を受けた。
そうやつらは特殊スキル「顔面偏差値強」というスキルを使い、「顔面偏差値最底辺」
の俺に幻惑をかけ、メンタルを蝕んできたのだ。
僕はなんとか踏ん張り、シャープペンシルを噛み、消しゴムを食べることでなんとか自我を保つことができたが、友人は駄目だった。塩の固まりに変わっていた。
ここで初めて、超えられない壁というものを感じたのだ。
「顔面偏差値強」の平均的能力の男と、「顔面偏差値最弱」の万能の天才と祖母から言われた僕が戦った場合、
なにかしら回避アイテムがない限り、確実に絶命、戸籍からも名前も住所も消え失せるレベルで存在を否定されるであろう。
そう、それほどまでに「顔面偏差値」というのは強い、
幸い僕には「祖母の祈りレベル9」が発動しているので、死ぬことはない
ありがとう、おばあちゃん
しかし最近では、この顔面偏差値は、髪型、メイク、服装などで、補えるようにはなっている。
現代の進化に伴い、もろもろ修正出来るアプリケーションなどもあり、少しづつ緩和されつつあるのだ。
まさかの前口上で1000文字もいくとは思わなかった。
つまり今日僕が何を書きたかったというと
ブスがポトレするんじゃねぇ!!!!!
わきまえろ!!!死ぬぞ!!!!!!
ということだ。
ポトレ募集!みたいなのが昨今SNSで見かける。
大体やべークリーチャーがそこには待ってるものである。
そして撮ったポトレや、自撮りなどを、普通にSNSにアップし、
なぞの取り巻きに「いいね」や「RT」をもらい拡散させ、調子に乗る。
もちろんそんなやべーやつらだけではない、
めたんこ可愛い人などもいて、とても目の保養、都会のオアシス
マイナスイオンって写真から出るんだねー、と思うことも多い。
しかし、そんな癒やされていた俺を、タンクローリーで轢き殺すかの如く、
すさまじい魑魅魍魎のモンスターが襲ってくるのだ。
当方も決して褒められた容姿ではない。
それは母親の子宮にいるときから知ってる。
1+1=2ぐらいわかりきっている。
しかし、僕は、一つ言える。
わきまえている自身があると、
絶対に自撮りしないし、ポトレ募集☆
とかも死んでもやらないであろう。
そう自分の技量をわきまえているのだ。
大半の人達はそうであろう。
だれも邪眼の力は使えないし、
親父が忍者で、実は小さな頃から特殊な訓練を受けてきたりもしていない、
だからこそ、わかるのだ。
自分の技量と、尺度というものが、
そう、わかってほしいのだ。
自分に似合う服装や、素材というものを、
絶対に輝ける場所があるはずなんだ。
ただ!そのネットアイドルまがいの場所では絶対にない!
まず痩せてくれ!びっくりする、ボストロールかと思うじゃないか!!
あとメイクも考えたほうが良い、
素材の味が良いのならいいが、家庭菜園のトマトには限界があるのだ。
とまぁ、色んな方向から攻撃されそうな事を書いてしまった。
でもいいのだ。
僕には「祖母の祈りレベル9」があるから……
ばあちゃんまじ感謝卍
まぁ今日はこんな感じです。