それ的なアレ

沖縄でドラムを叩く人、友人やバンドメンバーからはサイコパスと言われている心優しいゴミが描く壮大なゴミブログ

初対面の相手にどう対応してよいかわからないアラサー

 とても有難いことに、時々IT/web界隈の人達から飲みにこう!と誘ってもらえることがある。暇を持て余した暇人達の中でも特に暇人の僕は、満面の笑みでホイホイと飲みに出かけている

それだけではなく、様々な職種の方々と会う機会などもあり、その中にはこのブログを読んでくれている人たちも多くいる。ありがたい話である。







わざわざ時間を割いてこんな不毛なブログを読んでくれている ということは、その時点でやや偏屈でゲテモノ好きでスカトロ指向があり、反社会的で危険思想を持ち性犯罪者予備軍なんだろう、という最低限の想定が出来るが、そういう人と会えるのは僕としては本当に嬉しい。





しかし非常に残念なことに、毎度、僕がIT/web/ブログ関連の話に全くついていけず、悶々とした時間を過ごし、絶望の中に夜を終えることになってしまう。

相手にも絶望と落胆を与えているかもしれない 期待を裏切ってしまい、誠に申し訳ない









普段パソコンを全く触らないばかりか、テレビも10年近くまともに見ていないし、アプリでニュースを読むこともせず新聞もとらなければラジオも聞かない僕は、芸能人や有名人の名前は勿論全くと言って良い程分からないし、自慢ではないがこの日本に存在する殆ど全てのミーハーな話題に、全くついていくことが出来ない。AKBについて意見を求められるとパニックに陥り速やかに失禁してしまう傾向がある。







芸能関係にウトいだけならまだしも、政治や経済に関しても全くと言って良い程に知識が無い。何だかよく全く分からなくてピンとこないし、当然だが自分の意見なんてものは一切無いので、安倍政権について意見を求められるとパニックに陥り速やかに失禁をしてしまう傾向がある。え、じゃあ普段なにしてんの?と良く聞かれるが特段なにもしていない





色んな人を見て来たが、僕ほど徹底して興味の幅が狭い人は中々いないんじゃないか、と思う。その一点に関しては偏差値で80はかたい。さすがに少し自分に恐怖を感じている。



そして、その結果、様々な人とどのような話題でコミュニケーションを取れば良いのか、出会うやいなや何の話をすれば相手に違和感を与えないか迷い、常に軽いパニック状態に陥っており、人と目が合うやいなや速やかに失禁してしまう傾向がある









しかし数年前のある日、それなりの社会人経験を経て、様々な試行錯誤の結果、人様に出会って「こんにちは」と発表してから始めるべき、究極の普遍的な ”最初の話題" が1つあることに気付いた



天気の話である









「こんにちは、今日も寒いですね」



「いやあ、本当、寒い日が続きますね」











滑らかだ  



にわかには信じ難い程、滑らかだ





何の違和感も無い。そして相手が巨乳だろうと、オジサンだろうと、巨乳のオジサンだろうと、誰に対してこれをブッ放しても全く違和感が無い







この最初のテーマ設定の適切さから、会話開始6秒時点で、ああ千葉さんは結構常識があるな、非常に滑らかな人だな。うん滑らかな千葉さんだ、ナメチバさんだ 好きだ と思わせることが出来る。









僕は、この天気の話から始める、万能の必殺業を、「クラウンチング・ウェザー・スタート」と呼び重宝してきた







しかし、この技を多様する中で、この秘奥義にはいくつかの問題点があることに気付いた。











問題点の1つは、「その後、全く話しが続かない」ということである。





天気というのは、「良い」とか「寒い」とか「雨が続く」 とかしかなくて、その後、会話は全くもって弾まない。



そして、「天気が良い」とか「最近冷え込んでいる」とかはもう、誰がどう客観的に考えても正しい事実以外の何ものでもなく、それをどちらかが発表した瞬間、天気というテーマの議論における、2人の間での最終結論が出たも同然なのだ



考えて欲しい







「最近、雨が続いていますね」 に対して





「わたしは、そうは思わない。なぜなら..」









と一旦相手の意見を否定し、自身は雨が降っているとは思っていない根拠を、論理的にプレップ法で発表したとしよう。









この瞬間、あ、この人たぶんキチガイだ 





と相手は判断するだろう









つまり、クラウンチングウェザースタートだか何だか知らないが、そんなもので繋ぎ止められる時間など数秒、そもそもテーマとして盛り上がることが極めて困難なのである。











このクラウンチング・ウェザー・スタートがマズい点は他にもある。







複数回使うと不自然なのだ。





つまり初めましての時に「はじめまして、良い天気ですね」 という、これはまあ滑らかさを感じさせる





しかし2回目に会ったときにも、「こんにちは、良い天気ですね」で会話をスタートし





3回目に会ったときには、「こんにちは、良い天気ですね」で会話をスタート





4回目に会ったときに、「こんにちは、良い天気ですね」で会話をスタートし





5回目に会ったときに、「こんにちは、良い天気ですね」で会話をスタート してみて欲しい













恐らく、先方はあなたのことを、気象庁の人だと思うだろう









だいたい、毎回毎回天気について言及する事自体、なんか違和感がないだろうか



そんなに天気が気になるのか?いや、天気って、まあだいたいは晴れてるし、時々雨だし、まあ雨なら傘をさせばそれで終わり

そもそも、そんなに天気に興味を持っていること自体が怪しいとは言えないだろうか













そしてクラウンチング・ウェザー・スタートがマズい点の3つ目は、最も重要な問題だ





それは、この技が、既にあまりにも一般的であり、この技を使った瞬間「あ、でたでたクラウェザ。この人話すことが無いんだろうなぁ...」という印象を与えてしまうという点である。





「いやあ、冷え込んできましたね」と言えば、間違いなく相手は「そうですね、めっきり寒くなりましたねえ」と返すだろう



しかし、冷え込んでいることを発表した彼も、それに「めっきり」だけ付けてオウム返しした彼も、











何も考えていないどころか







違和感を感じているのである









もう、こうなってくると、滑らかになる為に使っていたこの話題は、もはや本末転倒であるという結論が得られると思う。













以上みてきたように、唯一の救いであったクラウンチング・ウェザー・スタートは、決して有効な作戦ではないことが証明されてしまった





ついに四面楚歌である。もう未来永劫、人には会いたくない。とにかく話すのが怖い。どなたか、有効な打開策をご教示頂けると幸いである..







P.S. 書きながら、クラウンチングウェザースタートは、その単語の中に「ウンチング」という、うんちのing系を内包していることを発見した。この、現在進行形の糞が、会話にどの程度の影響を与えるのかについては、現在研究中である。こちらについても、有効な見解があればご教示頂けると幸いだ

干支である「酉」という漢字が気になり始めて頭おかしなってもうた。なんちゅう奇抜な漢字になってんねん。

言いたいことをタイトルに詰め込んでしまった結果本文に書くことが何も無いのだけども、取り敢えずその「酉」とか言うワケの分からない漢字をどうにかしてくだはれ



「とり」って、某の理解が正しければ「鳥」か「鶏」だったはずやねんけど、急に「酉」とか書き始めた達人の感性は一体どうなってまんねん アーティスティックが過ぎるんとちゃいまんのん



某みたいな古典的な河内のオッサンからしてみたら、そいつはもう、ほとんど「西」ですわ。西に多少何かが追加されているだけで、概ね、「西」。つまりその「酉」とか言う方角は恐らく西南西か西北西くらいの、いずれにしても西側の方向のことですわ。おみくじの “方角” の欄に出てくるやつですわ。「酉に進みなさい」



お兄さんは、干支の中に突然「方角」が出現してもうてるこのケイオスな現状を、一体どうするつもりなんやろか。「ねずみ」、「うし」、「とら」、「うさぎ」、「たつ」、「へび」、「うま」、「ひつじ」、「さる」、からの…「西南西!!!!」



あきまへんでホンマに。他の動物達も、ビクッッッt なっとるで。この中で言うたら実力的には「たつ」とか言うDragonが頭一つ抜けてるかなと思ってたところに、突然の「西南西」。生き物に混じって、一匹だけ方角ですわ。ぜんっっぜんレベルちゃうやん。そら並列に並べたらあかん概念ですわ



だいたい、他の干支の漢字は普通やのに、なんで「とり」だけ漢字がおかしいねん



と思って他の漢字並べてみたら、全部オカしいやないか。子(ねずみ)・丑(うし)・寅(とら)・卯(うさぎ)・辰(たつ)・巳(へび)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(いのしし)



「子」で「ねずみ」って読んだアホどこや。そらbabyや。ほんで「午」で「うま」って読んだやつ。そら殆ど牛や。勝手に角みたいなん取って馬にすな



あと「申」で「さる」って読んだやつ。ピカソかお前は。この漢字のどこに猿の要素見出してん。いくらなんでも才能に恵まれ過ぎやろ。凡夫に一切理解できひん世界で勝手に神々の遊びをすな



「baby」、「角無き牛」、「ピカソ」。何ちゅうラインナップやねん。動物どこ行ってん。こらいよいよ異次元の争いやで。もうDragonが弱過ぎて可哀想やわ。ほんでその中においても、引き続き「西南西」の存在感が抜きん出とんねん。ブッ飛び過ぎてるやろ。他の生き物は一体どうやって西南西と戦うつもりやねん。一匹だけ戦闘力がバグっとるわ。完全に性犯罪者やないか。あとこの中途半端な関西弁何やねん どこに向かってんねん ええかげんにせえ もうむり どうもありがとうございましたああ〜

突如として仕事中に襲ってくる低俗な下ネタ

ふとくそ真面目に仕事などの話題を、さもデキるビジネスマンを装い恥ずかしげもなくしゃべったり書いたりしていたところ、友人から「そんなんじゃないだろ下ネタとか言えよ」と言われたりします。

 

そして地味にこのブログを読んでいる人も周りには多く、隠れキリシタンのようにそっと僕に「ブログを読んでます」と言われるようになりました。

 

そうなると、取引先の社長が見ている可能性がある、と思うとチンポという単語を打というにもやはり躊躇してしまうわけです。しかし、近しい友達には、「チンポと言え」と怒られる。



誰しもが、様々なコミュニティに所属していて、それぞれに微妙に違った役割を背負って生きているにも関わらず、急速に発展したソーシャルメディアが突然、複数のアイデンティティを持つことを禁止してきたわけです。これは大変です







よく考えてみると、似たような現象は、お客さんとミーティングしている時の自分自身の葛藤にも現れます。



お客さんとミーティングしていると、ふと、「あれ?自分がやたら真面目に話しているな」と思うわけです。いつも友達と話している時の口調に比べると、やたら堅い表現を使っているな と







すると背後に、悪魔が現れます

体調は2mにも及び、全身毛むくじゃらで且つ自慢の羽で宙に浮いており、斧とチェーンソーを装備したタイプの例の悪魔です



悪魔:「さああああああああ千葉くん、なぁぁんて重い空気のミーティングなんだぁぁぁっぁあ?ここで空気を変える為に、唐突にアヌスと言うと面白いぞおおお★」







しかし、すぐさま天使が現れます

体調は1.7m、ブランドの装飾品で身を固め巨乳で金髪、自慢の羽で宙に浮いているボディコンスタイルの例の天使です



天使:「千葉、冷静に考えろ。君はお金を預かって運用している身だ。つまり金融商品を扱っている。どんなに面白くても、アヌスはこの場にふさわしくない。」





悪魔:「ほぉぉぉぉっぉおおお、千葉くん、ニヤニヤしてしまっているじゃないか。そう君は金融商品を扱っている。しかし金融商品を扱いながらなおかつアヌスと言うとより一層面白いぞおおおっほっほ、これはむしろチャンスだぞぉぉ★」





天使:「そんな程度の低い下ネタを言おうものなら、お前の信頼はガタ落ちだ。アヌスは言うな。言うならせめてウンコくらいにしておけ」





悪魔:「ウンコだとぉぉぉ???貴様はフザケているのか?ウンコなどという甘ったれた下ネタでどうするぅぅ?

いいか、下ネタっていうのはギリギリ言っては ”いけない” ラインのことを言ってようやく意味があるんだ。10人いたら8人がドン引きして2人がツボに入ってしまうくらいの塩梅が優れた下ネタというものだ、誰も引かないような安パイな下ネタなど、大失敗だぁぁぁx

そんな中途半端なことを言うくらいなら何も言わない方がマシだぁぁ。さああ、アヌスと言えぇぇ」



千葉:「ぁぁあ、アヌ」





天使:「どどど、どうした千葉、落ち着け落ち着くんだ。そんな愚かな下ネタを口走ろうものなら、客に不安を与えるかもしれないぞ!!やめろ、やめるんだ!」





悪魔:「むしろ冷静に考えろ千葉。いいか、金融商品と下ネタには、根本的に何の相関性も無い。

むしろ本質的でないのはアヌスという単語から金融商品の善し悪しを推し量ろうとする試みであり、そして更に言えば相手によって話し方を変えたいと考える貴様が内包せんとする複数のアイデンティティそれ自体だぁぁぁぁ!!!さあアヌスと言えぇぇぇええ」





天使:「一体何を言ってるんだ頭がオカシイのか??! どんなに面白くても、社会には一般常識というものがある。場に応じた相応しい態度、振る舞い、言葉遣いがあるのだ。冷静に周りを見渡せ、ビジネスの場でアヌスなどとは誰も言っていないはずだ!!」





悪魔:「誰も言ってないだとぉぉお?

いいか、汝の行動規範やその理由の大半が、"他の人がやっているかどうか" に依拠しているのであれば、それはハッキリ言うとかなり危険な状態だ。

お前は皆が殺人をしているという理由で人を殺し、皆が平和を重んじるという理由で平和を崇めるのか?

そうだ、今現在、取引先の前で友達のようにアヌスと言う奴はどこにもいない。しかしその事実はアヌスという言葉の普遍的な価値には1ミクロンの傷を与えることも出来んぞぉぉぉぉおおおお!!!

さあ、アヌスと言え、アヌスと言うのだ、アヌスを出すのだ、アヌスをほじるのだああああぁぁぁあああ!!!!」





天使:「なななななな、なんだ、何のことだ "アヌスという言葉の普遍的価値" って?!頭がイってしまっているのか? だめだ止めるんだ、アヌスなどという単語を出せば相手は困惑するぞおお!!!」







悪魔:「困惑だと?

いいか、本当に大切なことすなわちアヌスを追求するに当たって、短期的な摩擦や衝突など、笑止千万だ。さあ、アヌスをほじるんだ。相手のアヌスをほじってあげるのだ、その為にもまずはアヌスと言うのだあああああああぁぁぁああぁぁ!!!!」





天使:「やめろおおお、そんなことを言っても、何のメリットもない!!何のメリットもないぞおおおおおぉぉお!」





悪魔:「メリット?メリットとは何だ。

お前の会話全てに目的があり、お前はその目的を達成するという意図にそって言葉を選んでいるのか?

相手を誘導して自分の目的を達成する技術を磨きたいならば結構。しかし、お前は死ぬ直前に多くの後悔をすることになる。

本当に大切なのは、今相手の顔色を伺いながら言葉を選ぶことではない。お前が、お前自身でい続ける事だ。さあ、アヌスと言えええええっ!!」





天使:「ぐおおおおぉぉおお オカシイ、オカしいぞ千葉、なんか分からんけどやめろ、目をさませ、常識的に考えろ、周りを見渡せ、お前は何歳なんだ、社会人としての自覚を持て、相手は友達じゃないんだぞおおおおお!!!」







悪魔:「相手が友達じゃない?

友達じゃないからこそ、自分のやっていることに本当に自信があるのなら、友達と接しているように、いつも通りアヌスと言うべきだ。



いいか、これはもはや、ただのアヌスではない。

一貫性のアヌス、信念のアヌス、信頼のアヌス、忸怩たるアヌス、断固たるアヌス、毅然たるアヌス、突然のアクメ、情熱のアナザースカイだ!!!!」





天使:「ぅぅィィィっjヴェイアオジェッッッjウィジェjをjを覆えんテンっつっっty,...............uey....ie.....anusu to ie....」









千葉:「ぅぅぅウッァアアアッッァアァッァ、あああぁぁぁあぁぁぁぁアナザースカイ!!!!!!!!!!!!」  

取引先:「はい?」

ワルそうな男がモテるのは一体全体どういう訳なのか

この間、喫茶店で作業をしていたら不良風のイカつい男性が入ってきて、その男の連れている女性が恐ろしほど美人だった。



“美人な女性” はたくさんいるけども、その女性は日常生活に跋扈するそんじょそこらの美人とは一線を画すマジモンの美人だった。イメージとしては、北川景子石原さとみとマリリンモンローを足してから3で割ることは一切なくシンプルに42を掛け、そこに宮﨑あおい的な可愛らしさとアンジェリーナジョリー的なセクシーさを混ぜ合わせ、さらに檀蜜的なエロさと室伏広治的な力強さを足した感じだ。



色々と女性を混ぜ合わせてみたものの、最後に足した「室伏広治」のスパイスが強過ぎて、結果的に、完成した女性はただの室伏広治になってしまった。多少色気のある室伏広治。少し宮﨑あおい的な室伏広治。マリリンモンローな室伏広治。話が逸れてしまったので室伏の下りは一旦忘れて頂きたいが、とにかくワルの隣の女性が、マジで美人だった。





私は長机的なテーブルに腰をかけていて、横に学生っぽい男の子、その横にオッサンという並びになっていたのだが、その長机の男×3の全てが、女性が店内に足を踏み入れた瞬間一様に女性を凝視した。そして「いや別に見てねえし」と言わんばかりの不自然な動きをしてからそれぞれの作業に戻った



しかしその後も全員が超絶美人なお姉さんをどこか気にしていて、時々チラチラと見ては見ていないフリをしていた。定期的に見ては「いや別に見てねえし」。これを繰り返す若手・中堅・オッサンの三人衆。話した事もない3人の男の中に、突如として確かな “友情” が芽生えた。我々は互いを同志と認識し、心の中で手を取り合った。





さて、3人の見知らぬ男達が言葉を交わす事無く友情を育む物語は「ワルがモテる」という本題とあまり関係がないので一旦忘れて頂きたいが、とにかく、特筆すべきはそのイカつい男性が、極めてテンプレ的なそれだったことだ。浅黒い肌に、筋肉質なガタイ。シンプルな白いシャツからは腕のタトゥーが見え隠れし、イカつい時計をしている。



はっきり言って怖い。チラチラ女性を見ていることがバレたらブン殴ってくるかもしれない。そんな圧力に屈しながらも3人の男性は必死にチラ見を繰り返す。生死を掛けた攻防戦。喫茶店は戦場だ。ただし、喫茶店が戦場なのかどうかは本題と関係が無いので忘れてほしい。



しかし、思えばこの「ワル」×「美人」の組み合わせは、日常で頻繁に目にする光景である。ワルい人はだいたい超絶美人を引き連れている。なんで「ワル」は、こうもモテるんだ?なんで「イカつい兄さん」と「モデル系の美女」はセットなんだ?おかしくない?こんなことを考えながら熱心にチラ見をしていた私は不意に、ワルの鼻から、鼻毛が出ていることを発見した。完全に出ている。



刹那、自分の鼻の穴が強烈に気になってきたので、私は右手の指を駆使して自らの鼻の穴付近を触りまくった。すると、やはりそれらしき感触がある。恐らくめちゃめちゃ出ているというわけではないが、恐らく微妙には出ている。“チラ見を繰り返す鼻毛の男性” はそうとう気持ち悪いだろう。私は親指と人差し指を駆使し、自らの鼻毛をブチッっと抜いた。



鑑を見る事無く自分の鼻毛を抜く事ができた私の高い技術力は「ワルがモテる」という本題と関係のない話なので忘れて頂きたいが、とにかく「ワル」という圧倒的な存在が鼻毛というハンディキャップをものともせず超絶美人と対等に渡り合っているという、この事実は改めて凄まじい。鼻毛が出ていても、美人と釣り合う。式にするとこうだ。



ワル + 鼻毛 = 超絶美人







これを変換し、ワルに関して以下の式が得られる。



ワル = 超絶美人 ― 鼻毛







この「超絶美人から鼻毛を引くとワルになる」という数式がどういう意味をもつのかはサッパリ分からないが、ここに、冒頭の説明から得られる、「超絶美人 = 様々な女性 + 室伏広治」を代入し、以下が得られる。



ワル = (様々な女性 + 室伏広治) ― 鼻毛







ここで、なんだかワルよりも室伏広治の方が気になってきたので再び式を変換すると、以下となる。



室伏広治 = ワル ― 様々な女性 + 鼻毛







上記のうち、(ワル ― 様々な女性) という概念は、女性経験のないワル、つまり「暴力的な童貞」を表すので、上記の式から以下が得られる。



室伏広治 = 暴力的な童貞 + 鼻毛







よって、以下が成り立つことが証明された。



室伏広治 = 鼻毛の出ている暴力的な童貞








さて、室伏広治の正体が鼻毛の出ている暴力的な童貞だったという事実は「ワルがモテる」という本題とは全く関係がないので上記の不毛な数式はキレイサッパリ忘れて頂きたいが、何が言いたかったのかと言うと「ワル」のモテかたは異常であり、異常であるということだ。先ほどから何度も何度も同じ事を繰り返しているだけで、話が一向に進もうとしない。たいへん申し訳ない。





というか、冷静に振り返ってみれば中学生の頃だって「ワル」は「ワルじゃない奴」より断然モテていたし、ワルは異性のみならず同性からも一目置かれていた。高校や大学になってもワルい雰囲気を持ってる奴はモテたし、今後オッサンになっても “ちょいワルオヤジ” がモテるらしい。



正直、全く同じ仕事をして同じ収入を得たとしても多少「ワル」な方がモテるだろうし、やがて成功を収めたとしても「昔ワルだった」ことは美談になる気がする。法に触れない範囲での「ワル」はもう、「ワルじゃない人間」の純粋な上位互換なんじゃないか、そんな気すらしてくる。







じゃあ、なぜ自分は「ワル」になれなかったのか。これは自分の中の正義感でも何でもなく、単純に乗り遅れたからとしか言いようがない。常にワルに対する憧れがあったものの、いまいち不良になりきれず、ズルズルとここまで来てしまった。ただそれだけの話だ。





この年齢で「ワル」になろうものなら昔からの知人に鬼のように馬鹿にされるだろう。そう思うと中々「ワル」になれない。そんなことをずっと繰り返して来た。振り返ってみればお咎め無くワルになれるチャンスは中学二年生頃の多感な時期、あそこしかなかったのだ。あそこでちゃんとピアスをあけてケンカに明け暮れて眉毛を全剃りするべきだった。



そして筋トレに励み、皮膚を浅黒くし、ゴールドのネックレスをつけて柑橘系の香水をつけ、ゆったりと歩きながらまわりの人間を威圧するべきだった。趣味はサーフィンにして単車を乗り回すべきだった。あと葉巻き。ワルの聖書であるクロマティ高校はあんなに読み込んだのに、なかなか実践にうつせなかった。



というか、そもそも論として、自分がワルになれなかったのはこのような気持ち悪い考察を捏ねくり回してしまう自分自身の人間性が深く関わっているのかもしれない。きっと本当のワルはワルについてこんなにアレコレと考えない。つべこべ言わずに豪快に人をブン殴るのみ。喫茶店で他のワルを眺めながら自分の鼻毛を抜きつつブログを書くワルが、一体どこにいると言うんだ? こんなにワルについて考えること自体が、ワルになれなかった理由そのものだろう。ああワルについて考えれば考えるほど、ワルの姿は見えなくなっていく。“ワル”







それは追いかけるほどに逃げていき、近づくほどに遠ざかる









チンコ yeah
















チンコはいよいよ本題と何一つ関係がないので、すぐさま忘れて頂きたい。男の友情や童貞の室伏と比べても、チンコは断トツで関係がない。なぜならば、チンコの話は1ミリもしていないからだ。こうして土曜日も夕方になりました。



こちらからは、以上でございます。

YABAI

 

暑さがヤバいですね



暑さがヤバい時は、やはりクーラーでキンキンに冷やした室内がヤバいです。ヤバい室内から抜け出せず、最近、毎朝ヤバいことになってます





それにしても、ヤバいという単語の汎用性が、いよいよヤバいことになってきています





その汎用性たるや、数年前のヤバいよりも格段にレベルアップしてる感じがします



今や めちゃくちゃ美味いラーメンはヤバいラーメンで、めちゃくちゃ不味いラーメンもヤバいラーメン
ウサインボルトもヤバいし、佐々木希もヤバい。ピザポテトもヤバいしギャラドスも通り魔もボディコンも隕石もヤバいです

じゃあ、何かしらの程度が際立っているものがヤバいなのかと言えば、 中途半端なものも、何と "ヤバい" なのです
特徴のないプロレスラーはヤバい。何もない日常はヤバい。豚骨ラーメンはヤバいけどゴボウうどんは逆にヤバい



そう

ヤバいの対義語は、あろうことかヤバいだったのです



世の中の “状態”は、一様にヤバいのであり、一見ヤバくないように見えるものは、実はヤバい





この、ヤバいがヤバくなっていく流れが加速すれば、数年後にはビジネスシーンにおける会話も

「いやあ、景気がヤバくて需要がヤバいですね、一方の供給側は逆にヤバい状態なので、来月の価格はかなりヤバいかもしれません。早めに動かないと逆にヤバいかもしれませんね」


というかなりヤバい感じになっていることでしょう。こんな会話をしながらヤバいオジサン達がヤバい眉間にヤバいシワを寄せてヤバい鼻毛を詳らかにしながらヤバい眼鏡を掛けてヤバい空気感でヤバい交渉をしているわけです



こうして多くの多様な言葉達は、“ヤバい” という進化を続ける汎用性の高い究極のコモディティに取って代わられます



そんな中、ヤバいよりもヤバい単語があるとすれば、それは “鬼”という単語でしょう



この鬼という単語はヤバい並にヤバいです。ウサインボルトは鬼、イチローは鬼、マンモスは鬼、二日酔いの日の朝飲む味噌汁は鬼、うんこを道端でする奴は鬼、それを食う奴は鬼、殺人鬼とかに関しては生粋の鬼です
では鬼でないもの、つまり机やグミや藻と言った類いの物はどうかと言えば、無論、鬼です マンモスは鬼ですがロバは鬼で、ヤギとヒツジも鬼、

一方でアルパカに関しては鬼です

世の中の物(事)は一様に鬼です





もうこの、鬼とヤバいが有る限り、この世のあらゆる状況を全て、正確に描写できたも同然です

「ボルトは足が早い」は「鬼がヤバい」

「部長マジで怖い」は「鬼がヤバい」

「凄まじい雪崩でスノーボードの達人が消息を絶った」は「ヤバい鬼で鬼の鬼がヤバくなった」です



このまま鬼とヤバいが進化を続け、あらゆる単語を飲み込んで行くと
人々の会話は

「鬼ヤバいですね」
「うんマジで鬼がヤバい。でも鬼がヤバくない?」
「ええ、鬼がマジでヤバいですね。」

といった塩梅になってくることでしょう





短歌などという古き良き文化が辛うじて残っていようものなら、それこそ

鬼ヤバい
鬼のヤバさが
ヤバ過ぎる
ヤバい鬼すら
ヤバさ鬼なみ



で世の中の風情・皮肉・伝統・文化・苦悩・官能・エロス・絶望・輪廻・エロス・悲哀・焦燥・エロス・エロス・官能・エロスまで全てを表現できてしまうのでしょう





やがて、鬼とヤバい以外の単語は全てキレイに駆逐され、

さらには、「鬼がヤバい」状態を表す、より包括的な高次元の単語として「ヴォへい」が地球に出現し

人々の会話は、
「ヴォへい?」
「ヴォへいヴォへい」
「ヴォへい、ヴォへい★ヴォへいЙ」
「ヴォへい☆●ш」

となっていき



そしてついに、“ヴォへい” 状態を表す、究極の単語、アルティメットワード、



「ヴ」 が発案された時に、ヒトという種は、次の次元へとstep upします







群で生活し、「ヴ」といううなり声を互いに共鳴させるだけのヤバい二足歩行、ヒト







多様な言葉を失ったヒトのテクノロジーはみるみるうちに衰退し



倫理は消え



法は消え



思考は消え



次第に服を着用することをやめ



身体は体毛に覆われ筋肉は発達し



木の実を主食とする生活様式へ移行します



この頃には握力も400kg近くなり移動はナックルウォーク



標的が近づくとウンコを投げつけ、夜はそのウンコの上で寝るようになります



やがていつの日か、



ヒトは、マウンテンゴリラを見て、



漸く、



恥を知るのです



その昔、彼らを、



“進化前の” 生き物だと勘違いしていた





大いなる恥を